日々の嬉しいこと探し

5歳2歳0歳の3姉妹子育て日記

なぜ11年働いた仕事を辞めたのか

最近、
「なんで辞めたの?」とか「正社員辞めるなんてもったいないよ」とか「ホテルではもう働かないの?」など、
問われる機会が何度かあって、今更、思い出してみる。


在籍は11年ちょっとだけど、
産休育休なんかを含めると実質働いたのは10年3ヶ月らしい。


特に計画したわけではないのだが、
会社の退職金は10年以上の区切りで増えたし、
失業手当も10年以上で支給日数の上限が90日から120日増えるみたいだし、
これはラッキーだった☺️


10年の間に、やめたい、やめようと思ったことはもちろん何度もあるし、
事実、上司に辞めたいです。と言ったこともある。


でも、あとちょっと頑張れば、見えてくるものがあるんじゃないだろうかとか、


タイミングよくお客様にお褒めの言葉をいただいたりだとか、
仲間たちに助けられたりとか、


親に、「辞めて何する?そこらへんの会社の事務でもやっとく?ビジネスホテルで働きたい?あーちゃんの仕事は、怒られることに価値がある環境でしょう」とかなんとか言われたりして、自分なりにそうかと納得してやってきたわけである。


しかし、最後は、辞めよう!と思いたってから、翌日に、「今後のことで相談したいことがあり時間をいただけませんか」と上司に申し出た。



ふとした出来事なんだが、
長女をお膝にのせて座って、向かい合って抱きしめた時の、娘の表情が他になにもいらないくらい幸せって顔に見えたから。


こんな表情見たことあったかな?
というか、こんなふうにじっくり抱きしめたことどのくらいぶりかな?
抱っこしながら絵本を読むとか、朝ばたばたしながら抱っこして保育園につれていくことは日常だけど、
意識して、ゆっくり、じっくり、抱きしめる。なんの言葉もなく、吐息や香りや体温や柔らかさを感じながら、抱きしめること。


そんな日常、もう少し増やしたいかも。


だから、辞めた。
働きながらでもできたかもしれないけど。


仕事してると、休日も頭が仕事になる。
自分のプライベートを楽しめば楽しむほど、お客様にbackできる仕事の性ゆえ。
どこにいくにもするにも外食するにも、これいい情報だわとか、あの場面で使えるかも、ちょっと経験しときたいんだけど、なんて仕事のことを考えて、純粋になにかを楽しんだことなんて、あったのかな。



娘のために、丸一日保育園じゃなくて、親の私が一緒に過ごしてあげたいとか豪語していたのだけど、
実は、私が一緒にいたかった。
この笑顔をもっとみたくて、成長を感じたくて。時がすぎるのがはやくて。
私は母なのに、おいてけぼり。


きづいたら、娘は、私と過ごすより、保育園の先生と過ごす方が長くて。


きづいたら、私たちの佐賀弁や宮崎弁や標準語じゃなくて、筑豊弁を話してて。


きづいたら、娘はトイレもお着替えも一人でできるようになってて。


誰が親なの?ってね。
外の世界に慣れ親しむことはもちろんいいことだし、成長は喜ぶべきこと。
自立しあった親子でありたいとは思うけど…


でも、今は、私が一緒にいたいんだ!!!



今の仕事や稼げる賃金と、娘と過ごす日々を天秤にかけたら、あっけなく、傾いた。


そこまでして、したい仕事なの?
問うてみたら、自分の脳はyesと言わなかった。


辞める!
未練はない!

…なんて言ったら嘘になる。
これでいいの?
簡単に、他の仕事見つかる?
選ばなきゃあるかもだけど、それでもいい?
この会社でまた違う世界見えるかもよ?
他の部署も経験した方がお得かもよ?
もっとタイトルつけてから辞めた方が今後のためにいいんじゃない?
もう芸能人や有名な社長さんや皇族のお相手も、ソフトバンクのチケットも、毎夏の保養所も、なくなるよ?
自分とは別の華やかな世界、見れなくなるよ?
お母さんみたいにシングルマザーになったらどうする?
お給料もなくなるよ?
保育園は?どうする?



じゃあ、辞めない?


辞めなかったら私の10年後、20年後になにが残る?
それはわたしが描きたい未来?なりたい自分?娘に見せたい姿?



違う!
辞める。
とりあえずやめて、そのあとどうなるか、やってみたい。


希望の高校にうかって、希望の大学にいって、希望の会社にはいって、希望の職務につけた。10年働いた。


まだ、守る?
ちょっと、やらかしてみてもいいじゃん!


旦那さんだって、
辞めなさいよ♪
と簡単に言ってくれたじゃんか。


お母さんだって、
えーまだ働くの?
とか言ったじゃん。


独身時代、私の扶養にいれていた持病のある弟も、もうきっちり自分で働けている。
実家のローンも払い終わった。


うん。
辞めて、みましょう。
辞めてから、考えてみましょう。


珍しく、というかはじめて、計画しない私の人生の始まり。


どうにか、なるなる。
なるようになるさ。



辞めて後悔したなら、それも人生じゃないか。
辞めて後悔しなかったら、良かったじゃないか。


辞める時には、
なんやかんやとあってこの会社での最後の勉強となりましたが。


でも、今思うと、
ずっと辞めたかったんだと思う。
辞めたくてずっと機会をうかがっていたのかも。


辞めるのを子供のせいにしているのかもしれない。


私はこう言ってこの会社にはいった。
「自分と出会った人が、あなたに会えてよかった、とそう思ってもらえるような仕事をしたい」


でも、今はこれをいうことをためらう。
人を喜ばせることが好きとかいいながら、ほんとうにそうだったのだろうか。


自分が評価されたかっただけなのでは。


よくわからない。


ずっと馴染めなかった。
海外旅行が大好きで、英語が堪能で、芸能人が大好きで、遊びが大好きで、流行が好きで、常に華やかな世界にアンテナをはってバンバンお金をはたくみんなに。

それよりわたしは、貧乏暮らしの家族にお金をつかいたいと思っていた。


育休があけたら、わたしは何人もの後輩に役職を抜かれていた。


頑張ってきたつもりだけど、
貢献してきたつもりだけど、
評価されていない。


みじめな自分でいたくない。


もう、無理に頑張りたくない。


見栄のためじゃなく、自分がしたいことをする。


だから、ホテルにはもうもどらないし、もどれないし、もどりたくない。



晴れて、
私の専業主婦生活のはじまりです。



完。